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kubeadmを使用したシングルコントロールプレーンクラスターの作成

kubeadmツールは、ベストプラクティスに準拠した実用最小限のKubernetesクラスターをブートストラップする手助けをします。実際、kubeadmを使用すれば、Kubernetes Conformance testsに通るクラスターをセットアップすることができます。kubeadmは、ブートストラップトークンやクラスターのアップグレードなどのその他のクラスターのライフサイクルの機能もサポートします。

kubeadmツールは、次のようなときに適しています。

  • 新しいユーザーが初めてKubernetesを試すためのシンプルな方法が必要なとき。
  • 既存のユーザーがクラスターのセットアップを自動化し、アプリケーションをテストする方法が必要なとき。
  • より大きなスコープで、他のエコシステムやインストーラーツールのビルディングブロックが必要なとき。

kubeadmは、ラップトップ、クラウドのサーバー群、Raspberry Piなどの様々なマシンにインストールして使えます。クラウドとオンプレミスのどちらにデプロイする場合でも、kubeadmはAnsibleやTerraformなどのプロビジョニングシステムに統合できます。

始める前に

このガイドを進めるには、以下の環境が必要です。

  • UbuntuやCentOSなど、deb/rpmパッケージと互換性のあるLinux OSが動作している1台以上のマシンがあること。
  • マシンごとに2GiB以上のRAMが搭載されていること。それ以下の場合、アプリ実行用のメモリーがほとんど残りません。
  • コントロールプレーンノードとして使用するマシンには、最低でも2CPU以上あること。
  • クラスター内の全マシン間に完全なネットワーク接続があること。パブリックネットワークとプライベートネットワークのいずれでも使えます。

また、新しいクラスターで使いたいKubernetesのバージョンをデプロイできるバージョンのkubeadmを使用する必要もあります。

Kubernetesのバージョンとバージョンスキューポリシーは、kubeadmにもKubernetes全体と同じように当てはまります。Kubernetesとkubeadmがサポートするバージョンを理解するには、上記のポリシーを確認してください。このページは、Kubernetes v1.18向けに書かれています。

kubeadmツールの全体の機能の状態は、一般利用可能(GA)です。一部のサブ機能はまだ活発に開発が行われています。クラスター作成の実装は、ツールの進化に伴ってわずかに変わるかもしれませんが、全体の実装は非常に安定しているはずです。

備考: kubeadm alpha以下のすべてのコマンドは、定義通り、アルファレベルでサポートされています。

目的

  • シングルコントロールプレーンのKubernetesクラスターまたは高可用性クラスターをインストールする
  • クラスター上にPodネットワークをインストールして、Podがお互いに通信できるようにする

手順

ホストへのkubeadmのインストール

kubeadmのインストール」を読んでください。

備考:

すでにkubeadmがインストール済みである場合は、最新バージョンのkubeadmを取得するためにapt-get update && apt-get upgradeyum updateを実行してください。

アップグレード中、kubeletが数秒ごとに再起動します。これは、kubeadmがkubeletにするべきことを伝えるまで、crashloopの状態で待機するためです。このcrashloopは期待通りの通常の動作です。コントロールプレーンの初期化が完了すれば、kubeletは正常に動作します。

コントロールプレーンノードの初期化

コントロールプレーンノードとは、etcd一貫性、高可用性を持ったキーバリューストアで、Kubernetesの全てのクラスター情報の保存場所として利用されています。 (クラスターのデータベース)やAPIサーバーKubernetes APIを提供するコントロールプレーンのコンポーネントです。 (kubectlA command line tool for communicating with a Kubernetes API server. コマンドラインツールが通信する相手)などのコントロールプレーンのコンポーネントが実行されるマシンです。

  1. (推奨)シングルコントロールプレーンのkubeadmクラスターを高可用性クラスターにアップグレードする予定がある場合、--control-plane-endpointを指定して、すべてのコントロールプレーンノードとエンドポイントを共有する必要があります。エンドポイントにはDNSネームやロードバランサーのIPアドレスが使用できます。
  2. Podネットワークアドオンを選んで、kubeadm initに引数を渡す必要があるかどうか確認してください。選んだサードパーティーのプロバイダーによっては、--pod-network-cidrをプロバイダー固有の値に設定する必要がある場合があります。詳しくは、Podネットワークアドオンのインストールを参照してください。
  3. (オプション)バージョン1.14から、kubeadmはよく知られたドメインソケットのパスリストを用いて、Linux上のコンテナランタイムの検出を試みます。異なるコンテナランタイムを使用する場合やプロビジョニングするノードに2つ以上のランタイムがインストールされている場合、kubeadm init--cri-socket引数を指定してください。詳しくは、ランタイムのインストールを読んでください。
  4. (オプション)明示的に指定しない限り、kubeadmはデフォルトゲートウェイに関連付けられたネットワークインターフェイスを使用して、この特定のコントロールプレーンノードのAPIサーバーのadvertise addressを設定します。異なるネットワークインターフェイスを使用するには、kubeadm init--apiserver-advertize-address=<ip-address>引数を指定してください。IPv6アドレスを使用するIPv6 Kubernetesクラスターをデプロイするには、たとえば--apiserver-advertise-address=fd00::101のように、IPv6アドレスを指定する必要があります。
  5. (オプション)kubeadm initを実行する前にkubeadm config images pullを実行して、gcr.ioコンテナイメージレジストリに接続できるかどうかを確認します。

コントロールプレーンノードを初期化するには、次のコマンドを実行します。

kubeadm init <args>

apiserver-advertise-addressとControlPlaneEndpointに関する検討

--apiserver-advertise-addressは、この特定のコントロールプレーンノードのAPIサーバーへのadvertise addressを設定するために使えますが、--control-plane-endpointは、すべてのコントロールプレーンノード共有のエンドポイントを設定するために使えます。

--control-plane-endpointはIPアドレスを受け付けますが、IPアドレスへマッピングされるDNSネームも使用できます。利用可能なソリューションをそうしたマッピングの観点から評価するには、ネットワーク管理者に相談してください。

以下にマッピングの例を示します。

192.168.0.102 cluster-endpoint

ここでは、192.168.0.102がこのノードのIPアドレスであり、cluster-endpointがこのIPアドレスへとマッピングされるカスタムDNSネームです。このように設定することで、--control-plane-endpoint=cluster-endpointkubeadm initに渡せるようになり、kubeadm joinにも同じDNSネームを渡せます。後でcluster-endpointを修正して、高可用性が必要なシナリオでロードバランサーのアドレスを指すようにすることができます。

kubeadmでは、--control-plane-endpointを渡さずに構築したシングルコントロールプレーンのクラスターを高可用性クラスターに切り替えることはサポートされていません。

詳細な情報

kubeadm initの引数のより詳細な情報は、kubeadmリファレンスガイドを参照してください。

設定オプションの全リストは、設定ファイルのドキュメントで確認できます。

コントロールプレーンコンポーネントやetcdサーバーのliveness probeへのオプションのIPv6の割り当てなど、コントロールプレーンのコンポーネントをカスタマイズしたい場合は、カスタムの引数に示されている方法で各コンポーネントに追加の引数を与えてください。

kubeadm initを再び実行する場合は、初めにクラスターの破壊を行う必要があります。

もし異なるアーキテクチャのノードをクラスターにjoinさせたい場合は、デプロイしたDaemonSetがそのアーキテクチャ向けのコンテナイメージをサポートしているか確認してください。

初めにkubeadm initは、マシンがKubernetesを実行する準備ができているかを確認する、一連の事前チェックを行います。これらの事前チェックはエラー発生時には警告を表示して終了します。次に、kubeadm initはクラスターのコントロールプレーンのコンポーネントをダウンロードしてインストールします。これには数分掛かるかもしれません。出力は次のようになります。

[init] Using Kubernetes version: vX.Y.Z
[preflight] Running pre-flight checks
[preflight] Pulling images required for setting up a Kubernetes cluster
[preflight] This might take a minute or two, depending on the speed of your internet connection
[preflight] You can also perform this action in beforehand using 'kubeadm config images pull'
[kubelet-start] Writing kubelet environment file with flags to file "/var/lib/kubelet/kubeadm-flags.env"
[kubelet-start] Writing kubelet configuration to file "/var/lib/kubelet/config.yaml"
[kubelet-start] Activating the kubelet service
[certs] Using certificateDir folder "/etc/kubernetes/pki"
[certs] Generating "etcd/ca" certificate and key
[certs] Generating "etcd/server" certificate and key
[certs] etcd/server serving cert is signed for DNS names [kubeadm-cp localhost] and IPs [10.138.0.4 127.0.0.1 ::1]
[certs] Generating "etcd/healthcheck-client" certificate and key
[certs] Generating "etcd/peer" certificate and key
[certs] etcd/peer serving cert is signed for DNS names [kubeadm-cp localhost] and IPs [10.138.0.4 127.0.0.1 ::1]
[certs] Generating "apiserver-etcd-client" certificate and key
[certs] Generating "ca" certificate and key
[certs] Generating "apiserver" certificate and key
[certs] apiserver serving cert is signed for DNS names [kubeadm-cp kubernetes kubernetes.default kubernetes.default.svc kubernetes.default.svc.cluster.local] and IPs [10.96.0.1 10.138.0.4]
[certs] Generating "apiserver-kubelet-client" certificate and key
[certs] Generating "front-proxy-ca" certificate and key
[certs] Generating "front-proxy-client" certificate and key
[certs] Generating "sa" key and public key
[kubeconfig] Using kubeconfig folder "/etc/kubernetes"
[kubeconfig] Writing "admin.conf" kubeconfig file
[kubeconfig] Writing "kubelet.conf" kubeconfig file
[kubeconfig] Writing "controller-manager.conf" kubeconfig file
[kubeconfig] Writing "scheduler.conf" kubeconfig file
[control-plane] Using manifest folder "/etc/kubernetes/manifests"
[control-plane] Creating static Pod manifest for "kube-apiserver"
[control-plane] Creating static Pod manifest for "kube-controller-manager"
[control-plane] Creating static Pod manifest for "kube-scheduler"
[etcd] Creating static Pod manifest for local etcd in "/etc/kubernetes/manifests"
[wait-control-plane] Waiting for the kubelet to boot up the control plane as static Pods from directory "/etc/kubernetes/manifests". This can take up to 4m0s
[apiclient] All control plane components are healthy after 31.501735 seconds
[uploadconfig] storing the configuration used in ConfigMap "kubeadm-config" in the "kube-system" Namespace
[kubelet] Creating a ConfigMap "kubelet-config-X.Y" in namespace kube-system with the configuration for the kubelets in the cluster
[patchnode] Uploading the CRI Socket information "/var/run/dockershim.sock" to the Node API object "kubeadm-cp" as an annotation
[mark-control-plane] Marking the node kubeadm-cp as control-plane by adding the label "node-role.kubernetes.io/master=''"
[mark-control-plane] Marking the node kubeadm-cp as control-plane by adding the taints [node-role.kubernetes.io/master:NoSchedule]
[bootstrap-token] Using token: <token>
[bootstrap-token] Configuring bootstrap tokens, cluster-info ConfigMap, RBAC Roles
[bootstraptoken] configured RBAC rules to allow Node Bootstrap tokens to post CSRs in order for nodes to get long term certificate credentials
[bootstraptoken] configured RBAC rules to allow the csrapprover controller automatically approve CSRs from a Node Bootstrap Token
[bootstraptoken] configured RBAC rules to allow certificate rotation for all node client certificates in the cluster
[bootstraptoken] creating the "cluster-info" ConfigMap in the "kube-public" namespace
[addons] Applied essential addon: CoreDNS
[addons] Applied essential addon: kube-proxy

Your Kubernetes control-plane has initialized successfully!

To start using your cluster, you need to run the following as a regular user:

  mkdir -p $HOME/.kube
  sudo cp -i /etc/kubernetes/admin.conf $HOME/.kube/config
  sudo chown $(id -u):$(id -g) $HOME/.kube/config

You should now deploy a Pod network to the cluster.
Run "kubectl apply -f [podnetwork].yaml" with one of the options listed at:
  /docs/concepts/cluster-administration/addons/

You can now join any number of machines by running the following on each node
as root:

  kubeadm join <control-plane-host>:<control-plane-port> --token <token> --discovery-token-ca-cert-hash sha256:<hash>

kubectlをroot以外のユーザーでも実行できるようにするには、次のコマンドを実行します。これらのコマンドは、kubectl initの出力の中にも書かれています。

mkdir -p $HOME/.kube
sudo cp -i /etc/kubernetes/admin.conf $HOME/.kube/config
sudo chown $(id -u):$(id -g) $HOME/.kube/config

あなたがrootユーザーである場合は、代わりに次のコマンドを実行します。

export KUBECONFIG=/etc/kubernetes/admin.conf

kubeadm initが出力したkubeadm joinコマンドをメモしておいてください。クラスターにノードを追加するために、このコマンドが必要になります。

トークンは、コントロールプレーンノードと追加ノードの間の相互認証に使用します。ここに含まれるトークンには秘密の情報が含まれます。このトークンを知っていれば、誰でもクラスターに認証済みノードを追加できてしまうため、取り扱いには注意してください。kubeadm tokenコマンドを使用すると、これらのトークンの一覧、作成、削除ができます。詳しくはkubeadmリファレンスガイドを読んでください。

Podネットワークアドオンのインストール

注意:

このセクションには、ネットワークのセットアップとデプロイの順序に関する重要な情報が書かれています。先に進む前に以下のすべてのアドバイスを熟読してください。

Pod同士が通信できるようにするには、Container Network InterfaceContainer network interface (CNI) plugins are a type of Network plugin that adheres to the appc/CNI specification. (CNI)をベースとするPodネットワークアドオンをデプロイしなければなりません。ネットワークアドオンをインストールする前には、Cluster DNS(CoreDNS)は起動しません。

  • Podネットワークがホストネットワークと決して重ならないように気をつけてください。もし重なると、様々な問題が起こってしまう可能性があります。(ネットワークプラグインが優先するPodネットワークとホストのネットワークの一部が衝突することが分かった場合、適切な代わりのCIDRを考える必要があります。そして、kubeadm initの実行時に--pod-network-cidrにそのCIDRを指定し、ネットワークプラグインのYAMLでは代わりにそのCIDRを使用してください)

  • デフォルトでは、kubeadmRBAC(role based access control)の使用を強制します。PodネットワークプラグインがRBACをサポートしていて、またそのデプロイに使用するマニフェストもRBACをサポートしていることを確認してください。

  • クラスターでIPv6を使用したい場合、デュアルスタック、IPv6のみのシングルスタックのネットワークのいずれであっても、PodネットワークプラグインがIPv6をサポートしていることを確認してください。IPv6のサポートは、CNIのv0.6.0で追加されました。

CNIを使用するKubernetes Podネットワークを提供する外部のプロジェクトがいくつかあります。一部のプロジェクトでは、ネットワークポリシーもサポートしています。

利用できるネットワークアドオンとネットワークポリシーアドオンのリストを確認してください。

Podネットワークアドオンをインストールするには、コントロールプレーンノード上またはkubeconfigクレデンシャルを持っているノード上で、次のコマンドを実行します。

kubectl apply -f <add-on.yaml>

インストールできるPodネットワークは、クラスターごとに1つだけです。以下の手順で、いくつかのよく使われるPodネットワークプラグインをインストールできます。

Calicoは、ネットワークとネットワークポリシーのプロバイダーです。Calicoは柔軟なさまざまなネットワークオプションをサポートするため、自分の状況に適した最も効果的なオプションを選択できます。たとえば、ネットワークのオーバーレイの有無や、BGPの有無が選べます。Calicoは、ホスト、Pod、(もしIstioとEnvoyを使っている場合)サービスメッシュレイヤー上のアプリケーションに対してネットワークポリシーを強制するために、同一のエンジンを使用しています。Calicoは、amd64arm64ppc64leを含む複数のアーキテクチャで動作します。

デフォルトでは、Calicoは192.168.0.0/16をPodネットワークのCIDRとして使いますが、このCIDRはcalico.yamlファイルで設定できます。Calicoを正しく動作させるためには、これと同じCIDRを--pod-network-cidr=192.168.0.0/16フラグまたはkubeadmの設定を使って、kubeadm initコマンドに渡す必要があります。

kubectl apply -f https://docs.projectcalico.org/v3.11/manifests/calico.yaml

Ciliumを正しく動作させるためには、kubeadm init--pod-network-cidr=10.217.0.0/16を渡さなければなりません。

Ciliumのデプロイは、次のコマンドを実行するだけでできます。

kubectl create -f https://raw.githubusercontent.com/cilium/cilium/v1.6/install/kubernetes/quick-install.yaml

すべてのCilium PodがREADYとマークされたら、クラスターを使い始められます。

kubectl get pods -n kube-system --selector=k8s-app=cilium

出力は次のようになります。

NAME           READY   STATUS    RESTARTS   AGE
cilium-drxkl   1/1     Running   0          18m

Ciliumはkube-proxyの代わりに利用することもできます。詳しくはKubernetes without kube-proxyを読んでください。

KubernetesでのCiliumの使い方に関するより詳しい情報は、Kubernetes Install guide for Ciliumを参照してください。

Contiv-VPPは、FD.io VPPをベースとするプログラマブルなCNF vSwitchを採用し、機能豊富で高性能なクラウドネイティブなネットワーキングとサービスを提供します。

Contiv-VPPは、k8sサービスとネットワークポリシーを(VPP上の)ユーザースペースで実装しています。

こちらのインストールガイドを参照してください: Contiv-VPP Manual Installation

flannelを正しく動作させるためには、--pod-network-cidr=10.244.0.0/16kubeadm initに渡す必要があります。

オーバーレイネットワークに参加しているすべてのホスト上で、ファイアウォールのルールが、UDPポート8285と8472のトラフィックを許可するように設定されていることを確認してください。この設定に関するより詳しい情報は、FlannelのトラブルシューティングガイドのFirewallのセクションを参照してください。

Flannelは、Linux下のamd64armarm64ppc64les390xアーキテクチャ上で動作します。Windows(amd64)はv0.11.0でサポートされたとされていますが、使用方法はドキュメントに書かれていません。

kubectl apply -f https://raw.githubusercontent.com/coreos/flannel/2140ac876ef134e0ed5af15c65e414cf26827915/Documentation/kube-flannel.yml

flannelに関するより詳しい情報は、GitHub上のCoreOSのflannelリポジトリを参照してください。

Kube-routerは、ノードへのPod CIDRの割り当てをkube-controller-managerに依存しています。そのため、kubeadm init時に--pod-network-cidrフラグを使用する必要があります。

Kube-routerは、Podネットワーク、ネットワークポリシー、および高性能なIP Virtual Server(IPVS)/Linux Virtual Server(LVS)ベースのサービスプロキシーを提供します。

Kube-routerを有効にしたKubernetesクラスターをセットアップするためにkubeadmツールを使用する方法については、公式のセットアップガイドを参照してください。

Weave Netを使用してKubernetesクラスターをセットアップするより詳しい情報は、アドオンを使用してKubernetesを統合するを読んでください。

Weave Netは、amd64armarm64ppc64leプラットフォームで追加の操作なしで動作します。Weave Netはデフォルトでharipinモードをセットします。このモードでは、Pod同士はPodIPを知らなくても、Service IPアドレス経由でアクセスできます。

kubectl apply -f "https://cloud.weave.works/k8s/net?k8s-version=$(kubectl version | base64 | tr -d '\n')"

Podネットワークがインストールされたら、kubectl get pods --all-namespacesの出力結果でCoreDNS PodがRunning状態であることをチェックすることで、ネットワークが動作していることを確認できます。そして、一度CoreDNS Podが動作すれば、続けてノードを追加できます。

もしネットワークやCoreDNSがRunning状態にならない場合は、kubeadmトラブルシューティングガイドをチェックしてください。

コントロールプレーンノードの隔離

デフォルトでは、セキュリティ上の理由により、クラスターはコントロールプレーンノードにPodをスケジューリングしません。たとえば、開発用のKubernetesシングルマシンのクラスターなどで、Podをコントロールプレーンノードにスケジューリングしたい場合は、次のコマンドを実行します。

kubectl taint nodes --all node-role.kubernetes.io/master-

出力は次のようになります。

node "test-01" untainted
taint "node-role.kubernetes.io/master:" not found
taint "node-role.kubernetes.io/master:" not found

このコマンドは、コントロールプレーンノードを含むすべてのノードからnode-role.kubernetes.io/mastertaintを削除します。その結果、スケジューラーはどこにでもPodをスケジューリングできるようになります。

ノードの追加

ノードは、ワークロード(コンテナやPodなど)が実行される場所です。新しいノードをクラスターに追加するためには、各マシンに対して、以下の手順を実行してください。

  • マシンへSSHする
  • rootになる(例: sudo su -)
  • kubeadm init実行時に出力されたコマンドを実行する。たとえば、次のようなコマンドです。
kubeadm join --token <token> <control-plane-host>:<control-plane-port> --discovery-token-ca-cert-hash sha256:<hash>

トークンがわからない場合は、コントロールプレーンノードで次のコマンドを実行すると取得できます。

kubeadm token list

出力は次のようになります。

TOKEN                    TTL  EXPIRES              USAGES           DESCRIPTION            EXTRA GROUPS
8ewj1p.9r9hcjoqgajrj4gi  23h  2018-06-12T02:51:28Z authentication,  The default bootstrap  system:
                                                   signing          token generated by     bootstrappers:
                                                                    'kubeadm init'.        kubeadm:
                                                                                           default-node-token

デフォルトでは、トークンは24時間後に有効期限が切れます。もし現在のトークンの有効期限が切れた後にクラスターにノードを参加させたい場合は、コントロールプレーンノードで次のコマンドを実行することで、新しいトークンを生成できます。

kubeadm token create

このコマンドの出力は次のようになります。

5didvk.d09sbcov8ph2amjw

もし--discovery-token-ca-cert-hashの値がわからない場合は、コントロールプレーンノード上で次のコマンドチェーンを実行することで取得できます。

openssl x509 -pubkey -in /etc/kubernetes/pki/ca.crt | openssl rsa -pubin -outform der 2>/dev/null | \
   openssl dgst -sha256 -hex | sed 's/^.* //'

出力は次のようになります。

8cb2de97839780a412b93877f8507ad6c94f73add17d5d7058e91741c9d5ec78
備考: IPv6タプルを<control-plane-host>:<control-plane-ip>に指定するためには、IPv6アドレスをブラケットで囲みます。たとえば、[fd00::101]:2073のように書きます。

出力は次のようになります。

[preflight] Running pre-flight checks

... (joinワークフローのログ出力) ...

Node join complete:
* Certificate signing request sent to control-plane and response
  received.
* Kubelet informed of new secure connection details.

Run 'kubectl get nodes' on control-plane to see this machine join.

数秒後、コントロールプレーンノード上でkubectl get nodesを実行すると、出力内にこのノードが表示されるはずです。

(オプション)コントロールプレーンノード以外のマシンからのクラスター操作

他のコンピューター(例: ラップトップ)上のkubectlがクラスターと通信できるようにするためには、次のようにして、administratorのkubeconfigファイルをコントロールプレーンノードからそのコンピューター上にコピーする必要があります。

scp root@<control-plane-host>:/etc/kubernetes/admin.conf .
kubectl --kubeconfig ./admin.conf get nodes
備考:

上の例では、rootユーザーに対するSSH接続が有効であることを仮定しています。もしそうでない場合は、admin.confファイルを誰か他のユーザーからアクセスできるようにコピーした上で、代わりにそのユーザーを使ってscpしてください。

admin.confファイルはユーザーにクラスターに対する 特権ユーザー の権限を与えます。そのため、このファイルを使うのは控えめにしなければなりません。通常のユーザーには、一部の権限をホワイトリストに加えたユニークなクレデンシャルを生成することを推奨します。これには、kubeadm alpha kubeconfig user --client-name <CN>コマンドが使えます。このコマンドを実行すると、KubeConfigファイルがSTDOUTに出力されるので、ファイルに保存してユーザーに配布します。その後、kubectl create (cluster)rolebindingコマンドを使って権限をホワイトリストに加えます。

(オプション)APIサーバーをlocalhostへプロキシする

クラスターの外部からAPIサーバーに接続したいときは、次のようにkubectl proxyコマンドが使えます。

scp root@<control-plane-host>:/etc/kubernetes/admin.conf .
kubectl --kubeconfig ./admin.conf proxy

これで、ローカルのhttp://localhost:8001/api/v1からAPIサーバーにアクセスできるようになります。

クリーンアップ

テストのためにクラスターに破棄可能なサーバーを使用した場合、サーバーのスイッチをオフにすれば、以降のクリーンアップの作業は必要ありません。クラスターのローカルの設定を削除するには、kubectl config delete-clusterを実行します。

しかし、もしよりきれいにクラスターのプロビジョンをもとに戻したい場合は、初めにノードのdrainを行い、ノードが空になっていることを確認した後、ノードの設定を削除する必要があります。

ノードの削除

適切なクレデンシャルを使用してコントロールプレーンノードに削除することを伝えます。次のコマンドを実行してください。

kubectl drain <node name> --delete-local-data --force --ignore-daemonsets
kubectl delete node <node name>

その後、ノードが削除されたら、kubeadmのインストール状態をすべてリセットします。

kubeadm reset

リセットプロセスでは、iptablesのルールやIPVS tablesのリセットやクリーンアップは行われません。iptablesをリセットしたい場合は、次のように手動でコマンドを実行する必要があります。

iptables -F && iptables -t nat -F && iptables -t mangle -F && iptables -X

IPVS tablesをリセットしたい場合は、次のコマンドを実行する必要があります。

ipvsadm -C

クラスターのセットアップを最初から始めたいときは、kubeadm initkubeadm joinを適切な引数を付けて実行すればいいだけです。

コントロールプレーンのクリーンアップ

コントロールホスト上でkubeadm resetを実行すると、ベストエフォートでのクリーンアップが実行できます。

このサブコマンドとオプションに関するより詳しい情報は、kubeadm resetリファレンスドキュメントを読んでください。

次の手順

フィードバック

バージョン互換ポリシー

バージョンvX.Yのkubeadmツールは、バージョンvX.YまたはvX.(Y-1)のコントロールプレーンを持つクラスターをデプロイできます。また、kubeadm vX.Yは、kubeadmで構築された既存のvX.(Y-1)のクラスターをアップグレートできます。

未来を見ることはできないため、kubeadm CLI vX.YはvX.(Y+1)をデプロイすることはできません。

例: kubeadm v1.8は、v1.7とv1.8のクラスターをデプロイでき、v1.7のkubeadmで構築されたクラスターをv1.8にアップグレートできます。

kubeletとコントロールプレーンの間や、他のKubernetesコンポーネント間のバージョンの差異に関する詳しい情報は、以下の資料を確認してください。

制限事項

クラスターのレジリエンス

ここで作られたクラスターは、1つのコントロールプレーンノードと、その上で動作する1つのetcdデータベースしか持ちません。つまり、コントロールプレーンノードが故障した場合、クラスターのデータは失われ、クラスターを最初から作り直す必要があるかもしれないということです。

対処方法:

  • 定期的にetcdをバックアップする。kubeadmが設定するetcdのデータディレクトリは、コントロールプレーンノードの/var/lib/etcdにあります。

  • 複数のコントロールプレーンノードを使用する。高可用性トポロジーのオプションでは、より高い可用性を提供するクラスターのトポロジーの選択について説明してます。

プラットフォームの互換性

kubeadmのdeb/rpmパッケージおよびバイナリは、multi-platform proposalに従い、amd64、arm(32ビット)、arm64、ppc64le、およびs390x向けにビルドされています。

マルチプラットフォームのコントロールプレーンおよびアドオン用のコンテナイメージも、v1.12からサポートされています。

すべてのプラットフォーム向けのソリューションを提供しているネットワークプロバイダーは一部のみです。それぞれのプロバイダーが選択したプラットフォームをサポートしているかどうかを確認するには、前述のネットワークプロバイダーのリストを参照してください。

トラブルシューティング

kubeadmに関する問題が起きたときは、トラブルシューティングドキュメントを確認してください。