macOS上でのkubectlのインストールおよびセットアップ

始める前に

kubectlのバージョンは、クラスターのマイナーバージョンとの差分が1つ以内でなければなりません。 たとえば、クライアントがv1.30であれば、v1.29、v1.30、v1.31のコントロールプレーンと通信できます。 最新の互換性のあるバージョンのkubectlを使うことで、不測の事態を避けることができるでしょう。

macOSへkubectlをインストールする

macOSへkubectlをインストールするには、次の方法があります:

curlを使用してmacOSへkubectlのバイナリをインストールする

  1. 最新リリースをダウンロードしてください:

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl"
       

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/arm64/kubectl"
       
  2. バイナリを検証してください(オプション)

    kubectlのチェックサムファイルをダウンロードします:

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl.sha256"
       

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/arm64/kubectl.sha256"
       

    チェックサムファイルに対してkubectlバイナリを検証します:

    echo "$(cat kubectl.sha256)  kubectl" | shasum -a 256 --check
    

    正しければ、出力は次のようになります:

    kubectl: OK
    

    チェックに失敗すると、shasumは0以外のステータスで終了し、次のような出力を表示します:

    kubectl: FAILED
    shasum: WARNING: 1 computed checksum did NOT match
    
  3. kubectlバイナリを実行可能にしてください。

    chmod +x ./kubectl
    
  4. kubectlバイナリをPATHの中に移動させてください。

    sudo mv ./kubectl /usr/local/bin/kubectl
    sudo chown root: /usr/local/bin/kubectl
    
  5. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

    または、バージョンの詳細を表示するために次を使用します:

    kubectl version --client --output=yaml
    
  6. kubectlをインストールし、検証した後は、チェックサムファイルを削除してください:

    rm kubectl.sha256
    

Homebrewを使用してmacOSへインストールする

macOSでHomebrewパッケージマネージャーを使用していれば、Homebrewでkubectlをインストールできます。

  1. インストールコマンドを実行してください:

    brew install kubectl
    

    または

    brew install kubernetes-cli
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

MacPortsを使用してmacOSへインストールする

macOSでMacPortsパッケージマネージャーを使用していれば、MacPortsでkubectlをインストールできます。

  1. インストールコマンドを実行してください:

    sudo port selfupdate
    sudo port install kubectl
    
  2. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください:

    kubectl version --client
    

kubectlの設定を検証する

kubectlがKubernetesクラスターを探索し接続するために、kubeconfigファイルが必要です。 これは、kube-up.shによりクラスターを作成した際や、Minikubeクラスターを正常にデプロイした際に自動生成されます。 デフォルトでは、kubectlの設定は~/.kube/configに格納されています。

クラスターの状態を取得し、kubectlが適切に設定されていることを確認してください:

kubectl cluster-info

URLのレスポンスが表示されている場合は、kubectlはクラスターに接続するよう正しく設定されています。

以下のようなメッセージが表示されている場合は、kubectlは正しく設定されていないか、Kubernetesクラスターに接続できていません。

The connection to the server <server-name:port> was refused - did you specify the right host or port?

たとえば、ラップトップ上(ローカル環境)でKubernetesクラスターを起動するような場合、Minikubeなどのツールを最初にインストールしてから、上記のコマンドを再実行する必要があります。

kubectl cluster-infoがURLレスポンスを返したにもかかわらずクラスターにアクセスできない場合は、次のコマンドで設定が正しいことを確認してください:

kubectl cluster-info dump

エラーメッセージ'No Auth Provider Found'のトラブルシューティング

Kubernetes 1.26にて、kubectlは以下のクラウドプロバイダーが提供するマネージドKubernetesのビルトイン認証を削除しました。 これらのプロバイダーは、クラウド固有の認証を提供するkubectlプラグインをリリースしています。 手順については以下のプロバイダーのドキュメントを参照してください:

(この変更とは関係なく、他の理由で同じエラーメッセージが表示される可能性もあります。)

オプションのkubectlの設定とプラグイン

シェルの自動補完を有効にする

kubectlはBash、Zsh、Fish、PowerShellの自動補完を提供しています。 これにより、入力を大幅に削減することができます。

以下にBash、Fish、Zshの自動補完の設定手順を示します。

はじめに

Bashにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion bashコマンドで生成できます。 シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

ただし、補完スクリプトはbash-completionに依存しているため、事前にインストールしておく必要があります。

Bashのアップグレード

ここではBash 4.1以降の使用を前提としています。 Bashのバージョンは下記のコマンドで調べることができます:

echo $BASH_VERSION

バージョンが古い場合、Homebrewを使用してインストールもしくはアップグレードできます:

brew install bash

シェルをリロードし、希望するバージョンを使用していることを確認してください:

echo $BASH_VERSION $SHELL

Homebrewは通常、/usr/local/bin/bashにインストールします。

bash-completionをインストールする

type _init_completionを実行することで、bash-completionがすでにインストールされていることを確認できます。 ない場合は、Homebrewを使用してインストールすることができます:

brew install bash-completion@2

このコマンドの出力で示されたように、~/.bash_profileに以下を追記してください:

brew_etc="$(brew --prefix)/etc" && [[ -r "${brew_etc}/profile.d/bash_completion.sh" ]] && . "${brew_etc}/profile.d/bash_completion.sh"

シェルをリロードし、type _init_completionを実行してbash-completion v2が正しくインストールされていることを検証してください。

kubectlの自動補完を有効にする

すべてのシェルセッションにてkubectlの補完スクリプトをsourceできるようにしなければなりません。 これを行うには複数の方法があります:

  • 補完スクリプトを~/.bash_profile内でsourceする:

    echo 'source <(kubectl completion bash)' >>~/.bash_profile
    
  • 補完スクリプトを/usr/local/etc/bash_completion.dディレクトリに追加する:

    kubectl completion bash >/usr/local/etc/bash_completion.d/kubectl
    
  • kubectlにエイリアスを張っている場合は、エイリアスでも動作するようにシェルの補完を拡張することができます:

    echo 'alias k=kubectl' >>~/.bash_profile
    echo 'complete -o default -F __start_kubectl k' >>~/.bash_profile
    
  • kubectlをHomebrewでインストールした場合(前述の通り)、kubectlの補完スクリプトはすでに/usr/local/etc/bash_completion.d/kubectlに格納されているでしょうか。 この場合、なにも操作する必要はありません。

どの場合でも、シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

Fishにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion fishコマンドで生成できます。 シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

すべてのシェルセッションで使用するには、~/.config/fish/config.fishに以下を追記してください:

kubectl completion fish | source

シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

Zshにおけるkubectlの補完スクリプトはkubectl completion zshコマンドで生成できます。 シェル内で補完スクリプトをsourceすることでkubectlの自動補完が有効になります。

すべてのシェルセッションで使用するには、~/.zshrcに以下を追記してください:

source <(kubectl completion zsh)

kubectlにエイリアスを張っている場合でも、kubectlの自動補完は自動的に機能します。

シェルをリロードしたあとに、kubectlの自動補完が機能するはずです。

2: command not found: compdefのようなエラーが出力された場合は、以下を~/.zshrcの先頭に追記してください:

autoload -Uz compinit
compinit

kubectl convertプラグインをインストールする

異なるAPIバージョン間でマニフェストを変換できる、Kubernetesコマンドラインツールkubectlのプラグインです。 これは特に、新しいKubernetesのリリースで、非推奨ではないAPIバージョンにマニフェストを移行する場合に役に立ちます。 詳細については非推奨ではないAPIへの移行を参照してください。

  1. 次のコマンドを使用して最新リリースをダウンロードしてください:

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl-convert"
       

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/arm64/kubectl-convert"
       
  2. バイナリを検証してください(オプション)

    kubectl-convertのチェックサムファイルをダウンロードします:

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/amd64/kubectl-convert.sha256"
       

    
       curl -LO "https://dl.k8s.io/release/$(curl -L -s https://dl.k8s.io/release/stable.txt)/bin/darwin/arm64/kubectl-convert.sha256"
       

    チェックサムファイルに対してkubectl-convertバイナリを検証します:

    echo "$(cat kubectl-convert.sha256)  kubectl-convert" | shasum -a 256 --check
    

    正しければ、出力は次のようになります:

    kubectl-convert: OK
    

    チェックに失敗すると、shasumは0以外のステータスで終了し、次のような出力を表示します:

    kubectl-convert: FAILED
    shasum: WARNING: 1 computed checksum did NOT match
    
  3. kubectl-convertバイナリを実行可能にしてください。

    chmod +x ./kubectl-convert
    
  4. kubectl-convertバイナリをPATHの中に移動してください。

    sudo mv ./kubectl-convert /usr/local/bin/kubectl-convert
    sudo chown root: /usr/local/bin/kubectl-convert
    
  5. インストールしたバージョンが最新であることを確認してください

    kubectl convert --help
    

    何もエラーが表示されない場合は、プラグインが正常にインストールされたことを示しています。

  6. プラグインのインストール後、インストールファイルを削除してください:

    rm kubectl-convert kubectl-convert.sha256
    

macOS上のkubectlをアンインストールする

kubectlのインストール方法に応じて、次の方法を使用してください。

コマンドラインを使用してkubectlをアンインストールする

  1. システム上のkubectlバイナリの場所を特定してください:

    which kubectl
    
  2. kubectlバイナリを削除してください:

    sudo rm <path>
    

    <path>を前のステップのkubectlバイナリのパスに置き換えてください。 例えばsudo rm /usr/local/bin/kubectl

Homebrewを使用してkubectlをアンインストールする

Homebrewを使用してkubectlをインストールした場合は、次のコマンドを実行してください:

brew remove kubectl

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